仕事で色々なお客様や同業者の方と、ご縁が持てたりして本当にありがたいです、感謝いたします。
以前の話ですが、同業の年下の営業君と現場で話していた時の話の中で、上司からコスト落とせ〜!利益もう少し〜だせ!と言われるんですよと。
まあ会社経営していたら当然ですし、むしろ当たり前の事でしょうけど、現実はどうなんですかね?
利益を上げる手段、ざっくりと
まあ誰でも分かると思いますが。方法はいくつかありますね。
1、受注金額を製造原価に対して、希望の利益を乗せる。
2、相場金額で受注して、業者に安くさせる。
3、受注内容に対して施工、資材等を大幅にさげる。
4、何もせず儲けだけ貰う。もしくは業者を踏み倒す。
5、施工内容に特別な付加価値を付ける、デザイン性など
おそらく一般的な利益配分
確かかどうかは別としてゼネコンさんのように一定の利益を先引きするやり方が一番固そうですね、予算即決算方式ですかね、これだと赤字はないでしょうね。
要するに利益のカラクリは色々あると思いますが、なんとなく聞いた事、思いつきでサラッと書いてみました。
私のやり方、受注の時には!
最近は施工まで行うので、平米計算で出したり、何日かかるかなーとか、何人分いるかなーとかの昔からの人工計算が基準でしていますね。
毎回ではないですが、まあ当然に相見積もりなどになってそろそろ暇そうかな?とか思う時は200万で他社が出してろうが、220万だろうが、ざっと荒で計算して150でどうでっしゃろ?と言ったりさらに120では?まで行きますね(笑)そのかわり資材、工期、その他の条件はいくつかつけさせてもらいますけど。
面白そうな、それほど手もかからなそうな仕事で、相見積で相手側が挑戦的な内容項目出してきた時は、誰が見てもコレ赤字じゃね?な金額も出した事もあります(笑)赤字でしたが。
リピートの仕事が多いお客様の場合は年間のバルクで利益見てますし、不動産投資物件の場合などは本当に予算が足りないけど、ボリュームはかけていきたい場合などもありますので。
それ単一で見積見たら、大抵の人は、何故その金額で施工できるのと聞かれた事もあります。
大昔の事ですが、営業が2、3人いた頃はそんな事はしてなくて他社と変わらない見積もり方法でしていましたけどね。
話がそれますが
少し昔に面白い事言うお客さんがいました、不動産で数億は軽く稼いでるなーと思える方でした、5件程仕事しただけですがね。
その方とコーヒー飲んで、馬鹿話ししていた時に真顔で言われたのが。
別に嫌味でも無く、軽く言われたのですがその時はそうかな?位にしか思っていなかったのですが。
後日、考えるとそう言われる面もたしかにあるなと、少し反省?な気分(笑)
丁度、その時に一緒に仕事していた棟梁にも言われたのが、仕事取ってばかりでいないで自分ですれば丸儲けだよ!材料代引いても残る方が多いいから仕事何件もするより楽じゃ無いの?
その時はまだ、若かったのもありますが、作業服とか今更無理!位にしか思って無く笑っていましたけどね。
それから数年くらいして
現場では直接作業はしませんが、職種、業種、商品、施工内容の方法や施工方法は知ってはいます、知らないと見積も現場管理もできませんから。
例えば床工事の場合、直接施工か下地からの施工か工法は根太からか大引からか、それとも置き床か?防音は断熱は合板か無垢か?位は頭でできないとですね。
他にも給排水はこう回して、あれで持ってきて、設備はこれだからこうして、その間に内装でこうしてと、工程などのすり合わせなどもしてますから、自分の現場はビス一箇所から知ってるつもりです。
他の職業はあまり詳しくは知りませんが、建築やリフォームの場合はとにかく職種も色々ありますし商品が膨大で商品まで入れるともうわからないくらいあります。
例えば大工でもこれはできる、これはした事ない、左官も、内装も電気も他の職種でもそんな事があります。
他にもあの道具が無いと出来ない事、できなくは無いけど時間がかかる事、全員がその職種の全部ができるとは限らない事もあります。
建築の職種を例えると
うまく説明できませんが、大きな料理と言うグループに、西洋、中華、和食、イタリアン、各国の料理のグループがあってそれらの中にさらに和食なら、懐石、寿司、蕎麦、はてはラーメン、などのグループがあって、そのグループも一流二流、他にも軽食なども分かれてます。
これだけ部材、資材、建材が増えたので建築業は特に専門分業に分かれたのだと思います。
では大昔〜現代はどんな?
大昔は右官(大工)・左官に分かれていたらしく、時代が下ると右官から色々と派生していく(建具、畳、など)中で町家などは大工、左官、鳶、畳、建具位で家はできたのじゃないかな?と思うのですが、気になるのは城郭です、特に戦国末期の天守閣が登場した頃位から徐々に専門分業制になったのでは?とおもいます。
この辺は別記事で更新したいと思います。凄く長くなりそうですので。(現在調査中!)
以降は民間の受注形態は大してかわりなく。
江戸期頃には口入屋、手配師、請負師など、今の建築ブローカー的な存在が居たくらいですね。
昭和に入って今の工務店、住宅メーカーなどが登場して完全に受注と施工はほとんど分業化してしまいました。
これで親方、職人が直に仕事を請け負う事は、ほとんどなくなりました。
ある時の現場で問題発生
急遽、替わりの大工数人に連絡しても、3日だけならとか1日だけならとかで、そりゃいきなりで一ヶ月空いてる大工などいないよなとなり。
じゃあどうするか、断るか、延期するか、俺がするかの三択
全く素人でもないのですが、現場してたのは20年近く前、ブランクどころでは無い(笑)
ですが、毎日遊んでいたわけではないので、大工と木工事したり塗装屋とも、内装屋とも他にも左官、電気、給排水、設備と色々な職種とチョコチョコしてたので、浅く、凄く広く、はしてましたので自信だけはあります。
しかし今時、金鎚と手鋸と釘とかは無いので、まずは道具を
コンプレッサー、釘打ち機、エアー工具、インパクト、ハンマー、振動ドリルなどの電動・エアー工具からノミ、カンナ、ハンマー、差し金、コテ、刷毛などありとあらゆる道具類を買い込み、何屋さんですかと?言える位に道具揃えて、いきなり施工開始です(笑)恐らく100は超えてます。
ココから受注から施工迄の、本当の社内一貫施行の始まりです。
どうせやるなら、トコトンやろう!
ここ最近は基本的に、電気、ガス(法的に無理)以外などできる所は全部しようと決めました。凄く専門的な場合は業者に応援に来て貰いますけどね。現場によっては畳、襖だけ外注で他は自社施工99、9%、さすがに畳までは。
解体に始まって木工事、造作工事、フローリング、給排水、キッチン、洗面、トイレ付けたり、クロス貼ったり、塗装したり、漆喰塗ったり、タイル・ブリック貼ったり、家具設置したり襖、障子張り替えたりと、なんでもかんでも自社施工(笑)
果ては外装工事の時は自分で足場から組みます。昔も最近も鳶職してましたから。
ただ面倒な内容とかした事無い。などの時は知り合いの業者さんに〇〇さーん、ヘルプ!来週〇〇工事するから、教えて!もしくは頼む。
1日〇万出すからと、いえば大抵喜んで来てくれました、中には明日行こうか?とか言って本当に来てくれたりで、アレ?現場は?と聞くとお腹が痛いからとか言ってあけてきたらしい。
こっちは教わりながら仕事も一緒にしてもらうのですから、金額は書きませんが喜んで来てくれる金額です。
ですがもう年齢がいってた方達から、最後の方に言われた事が今でも覚えてるのが『もう、後何年も来れんけん、ココはこうするとよ、覚えとき』ともうほとんど知り合いの業者さん引退したり、亡くなったりしましたので残念です。
最後にまとめ
リフォームの場合は新築などに比べると小規模仕事の集まりなので数量も内容もしれてます。、新築だと何百・何千㎡とかありますがね、とても一人ではとても無理(笑)
ですがリフォームなども数量などは少しとは言え、業者に来て貰えばそれなりに金額もかかりますので、コストをトコトン落とすには、施工費に手をつけるしか無いと思います。
業者の内訳も施工費=材料費+人件費+利幅ですので、利幅分だけでも無くすか下げて他数社分となれば…かなりの金額に。
自分で受注して自分で施工すれば工期も予算も内容も全てコントロールできますし、業者が3日でできる所が自分では5日かかっても関係ありません、総体的に利幅が違うから。
一度したのが、施主にネットでこちらが言った資材を購入して貰って(床材、部材、キッチン、洗面、便器、フロアー材など)その他の細かいモノはレシート清算して、かかった日数分の施工費だけ貰った事がありますが、よくよく考えるとそれって、江戸時代の大工のやり方では?とか後で思ったりしました
ほかにも、約ひと月弱かかる内容だったので、見積に材料の原価書いてひと月分欲しい金額(給料みたいに)書いて出した事もありましたが、笑いながらあんたが一番安いとか言って笑ってたお客さんもいましたね、もう請負でもなくただのギャラですよ。